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2001. 10. 22記
written 22 October 2001

バーミンガム便り「フラット探し」
From Birmingham --- Finding a flat

Before leaving Japan I made some contacts with the Housing Services of the University, who have arranged for me a temporary place to live in.

I arrived at the University on Monday 2 July, went directly to the Housing Services' office, signed the contract (without even looking at the premises!) and received the key of that house. However, the house was quite shabby; my supervisors suggested that I negotiate with the Housing Services to get the money back.

I refused to go into the premises, and one of the supervisors let me stay in his house (with a big dog... she was quite tame and loved tasting wine!). After a day of negotiations, the money was back, and I went on looking for the "permanent" flat to be in.

The process was quite quick; one of the agents' ads on "Property News" seemed nice; the supervisor and I went to the flat by car and it looked very nice; I made an appointment with the agent, looked inside, and it was quite satisfactory; and I decided to go in there. It was rather expensive, but I am now very happy being here.

7月2日 (月曜日)

7月1日は契約開始日だったけれど日曜日だったので、 一日 city centre をうろうろして過ごした。 翌日、 ホテルに大物の荷物を置いて大学に出向き、 まずいったところは Housing Services という部署である。 この国に Cambridge に Oxford しか大学がなかったころからの伝統らしく、 いまでもすべての学部学生が1年目は寮生活をするのだそうだ。 そうしたこともあるから、 住居の斡旋をする部署が用意されているというわけだ。

スーパバイザの Goodman 先生との電子メールのやりとりの過程で 「とりあえずここに連絡してみたら」 ということだったので連絡したところ、 「よい住居があるからどうだ」 といわれたので、 とりあえず仮の住まいということで押さえてあった。 異様に安いのが不安だったが、 仮にここにはずっと住めないような場所だったとしても、 ここを起点に契約期間中すむ場所を探せばよいと思った。

予約はすませていたから、 Housing Services のオフィスでサインをすれば鍵がもらえるらしい。 いかにも何も考えてない日本人らしくそうしてしまった。 ここで、 予約したけどまだサインするとまでは決めてない、 モノを見せて、 といわなかったのが失敗の始まりである。 サインして、 お金を払った。 鍵がきた。

その住居までひとりで歩いていってみたが、 何だかあまりうれしくない家である。 居間にはいろんなものが乱雑に投げてある。 どれが自分のベッドルームだかもよくわからない。

午後に首尾よく先生方にお会いしてから、 Housing Services にふたたび電話してみたが、 その辺は適当にやってね、 という感じらしい。 そこで、 Supervisor の先生方のうちの若い方のおひとり、 Dr C Roberts といっしょにその家に行ってみた。 「shabby だね」 というのが、 見てみての結論である。 そこで Goodman 先生の研究室に帰って相談。 「そこは断って別なところを探した方がいいんじゃないか。 お金が返るかどうか交渉してみれば?」 ということであった。

これは大変なことになった、 と思いつつ、 再び Housing Services の窓口へ。 お金返して、 といったけれど、 サインしたでしょ、 と当然のお返事 (その契約書には 「お金は返さない」 と明示的に書いてある!)。 心の中で「申し訳ない」と思いつつ、 無理を承知でのお願いである (その割には大きな態度に出たような気もする)。 その結果、 翌日一緒にそこを見てみましょう、 ということになり、 僕の方は当日の入居を拒否することにした。

それから何日間か、 事前にお誘いいただいていたこともあり、 お言葉に甘えて Dr Roberts のお宅にご厄介になることにした。 何日間かのホームステイで (この期間はたまたま奥様がいらっしゃらなかったのだが)、 イギリスの生活を知ることもできていろんな意味でラッキーであった。 Dr Roberts のお宅は大学のある Edgbaston, Birmingham から40km程度 (列車で30分) 離れた Droitwich Spa にある一戸建て。 ご夫妻+犬(メス、すごくおとなしく、ワインが好き) と暮らしておられる。 通勤は、 ピークを避けつつ高速道路で、 自動車で往復しておられる。

7月3日 (火曜日)

翌日、 その先生とともにもう一度問題の物件の前に出向き、 中を見る。 「やっぱり Research Fellow 向けの物件じゃないよね」 「彼(つまり僕のこと)の担当の人はやめちゃったので、 どんな電子メールのやりとりがあったのかよくわからない」 とかいろんな会話が交わされて、 その後しばらく当局で検討。 後ほど連絡あり、 結局 「めでたく」 契約はなかったことになり、 契約書の記載にも関わらずお金が返ってきた。 これは、 Housing Services の方々の寛容なご配慮に感謝するほかない。

Property News
Property News
僕の家探しのとき使った号。
The issue I used to find my flat.
(撮影: 2001. 10. 21 / Photo taken: 21 Oct 2001)

となれば、 こちらは住居探しを急いでしなければならない。 さっそく、 近所の不動産屋をいくつか巡って、 不動産広告がたくさん掲載されている新聞 Property News を一部ゲットしてくる (不動産屋の店頭に置いてあり、 無料でもらえる)。 これを検討。 「これ、 よさそうじゃない?」 と思われるものがいくつか見つかった。 そのうちいちばんよさそうなのを管理している不動産屋さんに電話をかける。 まだあいていることが判明。 さっそく午後にはアポイントメントをとって、 当該物件を見せてもらうことになった。

このあと、 自動車でこのフラットと他の物件をいくつか回ってみたが、 場所的にも、 外からの見た目にも、 見せてもらう予定のフラットがもっともすてきにみえた。

さて、 午後である。 約束の時間に1分弱ほど遅れて当該フラットに到着。 担当の Alex さんが待っている。 彼と一緒に中にはいると、 何とも大きな物件である。 日本ではワンルームマンションがやっと、 という価格であるが、 それで2人がけのソファが2つある居間と寝室が別になっている。 これは想像していたよりだいぶ立派である。

Goodman 先生の letter of reference を手渡す。 銀行口座はまだ開設していないので、 「デポジットを払え」 といわれる。 ふつうは3ヶ月分程度ということらしいのだが、 「2ヶ月分で手を打ってくれない?」 と交渉。 letter of reference がいい手紙だったので大丈夫でしょう、 大家さんと交渉してみます、 ということで、 こちらは大学に戻って書類を作成・ファックスし、 お返事待ちである。

研究室で待っていると、 Alex さんから電話。 お願いしていたことがすべてOKということで、 入居日の木曜日に事務所に出向くことになった。

7月4日 (水曜日)

翌日、 持ってきた1600ポンドの旅行小切手を大学構内のお店で現金化。 ものすごい札束を一日抱えて過ごした。

7月5日 (木曜日)

さらに翌日、 不動産屋の事務所に直接出向き、 契約書にサイン。 鍵を受け取って早速入居、 これで私の家探しはあっさり終了である。 大学のテクニシャン、 Andy Dunn さんに荷物を運び込んでもらった。

まだ夏の盛りで夜遅くまで明るいので、 改めて出かけてトイレットペーパーと食べ物少しだけを買い込んできて、 それでここでの生活が始まった。 入居初日は、 まだモノが何もない部屋でさびしく過ごしたが、 何ヶ月かを経れば、 ここももう快適な自分の部屋である。

なお、 家探しに関しては、 僕にひと月半ほど遅れて日本からやってきた某鉄道会社に勤める後輩のほうが、 数倍苦労されたようである。 その様子は、 彼のウェブページをどうぞ。 記事のところどころに出てくる先輩T氏というのが、 僕のことであるらしい。

My flat
筆者のフラットのあるあたり。研究室から徒歩わずか20分。
(2001. 8. 15 撮影。大きな画像(JPEG): 110kB
The area around my flat. Only 20 minutes' walk from the laboratory.
(Photo taken: 15 Aug 2001. Larger image (JPEG): 110kB)

高木 亮 / TAKAGI, Ryo webmaster@takagi-ryo.ac
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