RTざんまい
 
お写真 | 鉄道ざんまい | 橋梁ざんまい | 種蒔き
現在の場所 :
スカイレール開業
English
 
ページ執筆 2003. 5. 5
最終更新 2003. 5. 14

バーミンガム・スカイレール開業

空港ターミナル出発直後のバーミンガム・スカイレールの車両
空港ターミナル出発直後のバーミンガム・スカイレールの車両

3月7日の SkyRail (工事中は Air-Rail Linkなどと呼ばれていた。 この記事も参照のこと) の開業日に、 バーミンガム・インターナショナル駅に出かけることにした。

当日、 朝はあいにくの雨であった。 しかし、 天気もさることながら不安がひとつ。 日本だったら当然、 この種のものの開業日だったら、 そのシステムは朝から動いているものだが、 英国ではどうだろう?


その辺の情報をウェブでたぐることはできなかったので、 とりあえず当日朝起きて、 バーミンガム・インターナショナル駅へ。 到着してみると "Official opening" はこちら、 と看板が立っている。 オープニング・セレモニーのことらしい。 そちらのほうにいってみると、 なるほどセレモニーなのだが、 堂々とコンコースらしいものをふさいで、 そこでエライらしい人々が歓談している。 そして、 そのそばには 「Air Rail Link は午後2時より一般の乗客が利用できます」 という看板が……

バーミンガム・スカイレールの公式オープニング (2)
オフィシャル・オープニングの一風景

というわけで、 ここにいても仕方がないということですぐ研究室にとって返し、 午後に改めてバーミンガム・インターナショナル駅に赴くことにした。 午後になると、 ひどかった雨もいちおう上がり屋外での写真が撮りやすい天気になったのはさいわいであった。

このシステムは、 ロープ駆動の 「ドッペルマイヤー・ケーブルカー」 というもの。 製造元はオランダの企業であるらしい。 軌道桁は、 世界初の磁気浮上式鉄道として有名だった旧システムのものをほぼそのまま流用している。 よくあるケーブルカーと同じく2編成の車両をロープで「つるべ」式に動かすものだが、 ふつうのケーブルカーが区間中央付近に行き違い設備を設けるのが通例なのに対し、 ここでは全線複線なのが珍しいところだろうか。

車両は写真のとおり大変車内からの見晴らしがよい。

バーミンガム・スカイレール〜車窓から(2)
車内から見たバーミンガム・インターナショナル駅

バーミンガム・インターナショナル駅、空港ターミナルとも、 このシステムの乗降場部分を新たに新築するようなかたちで設けていた。 鉄道駅側のコンコースにも航空機の発着状況がわかる表示装置が設けられていたのが興味深かった。

さて、このシステムだが利用は無料。 おおよそ5分程度の間隔で運行されて待ち時間も少ない。 英国のことだけにトラブルで運休とかが心配ではあるが、 これからも末永く活躍するシステムであり続けてほしいものである。


画像に著作権表示の文字列がでる場合、 こちらをクリック。
高木 亮 webmaster@takagi-ryo.ac
(c) R. Takagi 2003. All rights reserved.