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ページ執筆 2003. 10. 1
最終更新 2003. 10. 4

東京の中央線、工事ミスで8時間不通に


東京の中央線、 三鷹〜立川間は、 9月27日夕刻から翌28日早朝までにかけて高架化のための線路切り替え工事のため計画運休していた。 しかし、 運行再開前の試運転で不具合が見つかり、 その原因調査などに手間取ったこともあり、 28日の午後2時前までほぼ8時間にわたり不通の状態が続いた。 このことに関する毎日の社説だが、 一点だけ指摘するとしたら 「百歩譲ってミスはやむを得なかったとしても、 運転再開のめどさえ立たない段階で、 バス会社側の都合を理由にバス代替輸送を打ち切ったのだから理解に苦しむ」 という部分だろうか。 これのどこが 「理解に苦しむ」 話なのかわからない。 要は代行輸送をこれ以上続ける余力を持ったバス会社がなかった、 というだけのことだ。 鉄道とバスの輸送能力の違いをわかっていたらこんな発言は出なかろう。

切り替え工事のさいにはこの種のミスはつきものである。 1983年、 新柏駅開業を含む東武野田線のダイヤ改正初日にも、 信号機の不具合とかで列車運行が乱れたのを覚えている。 馬込沢駅の下りホームで初めての始発電車を待っていたが待てど暮らせど電車がやって来ず、 けっきょく反対側上りホームで出発待ちをしていた電車を打ち切りにして、 この電車を下り始発に充当する措置がとられたものだ。 だが、 中央線といえば東京の大幹線。 しかも夜間・早朝の運休まで計画して時間には相当の余裕が取ってあったはずだ (野田線のケースではそのようなことはなかった)。 その上でのミス続発となれば、 当事者、 特にJR東日本の関係者は相当「反省」していただかねばならないのも確かだ。 国土交通省も調査に乗り出しているそうなので、 詳細の続報が楽しみである。


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高木 亮 webmaster@takagi-ryo.ac
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