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1999. 8. 14記

JR東日本、西暦2000年1月1日に列車を止める

  • 西日本新聞 1999年(平成11年)8月3日(火)夕刊 第41654号 1面
    「越年その時列車止める JR東日本 2000年問題に最後の手? 最寄り駅に客車250本 『外部影響の混乱回避』」
コンピュータ西暦2000年問題は確かに注意すべきだが、 こういうのは騒ぎすぎではないだろうか。 この報道によれば、 JR東日本は年越し時間帯に走行中の旅客列車約 250本のほぼすべてを最寄り駅に停止させる方針であるという。 「自社のコンピュータは万全の対応をとっているが、 社外からの電力供給が止まる可能性もある。 万が一異常があったときに、 列車が駅と駅の間で止まって混乱するのを防ぐため」(同記事) の措置だそうだ。

出張先で手に入れた新聞なので、 地元九州の鉄道会社の対応が紹介されていた (同面「対応急ぐ九州各社」)。 JR九州では年をまたいで運行の列車は4〜5本で、 止めるかどうかは「検討中」。 JR西日本も同じ。 民鉄の西日本鉄道は例年通りの年末年始列車運行、 ただし年末から年明けにかけて本社内に「対策本部」を設置、 840人の特別体制を敷くそうだ。 東日本でも、 途中乗り降りのほとんどない夜行列車や貨物・ 回送列車等の扱いは未定とのこと。

これらのケースと比較すると、 首都圏をかかえ関係列車数が桁違いという事情はわかるにしても、 止めるというのはいかにも過剰防衛である。 社外からの電力供給が止まる可能性はあるのかも知れないが、 社内的にも相当な能力の自家発電設備を持っている会社なのだから、 外部影響の混乱が波及する度合いは限定的なものになるのではないか。

JR東日本は、 一昨年(1997)1月の大雪の際に駅間で列車が動けなくなって大混乱したのを 「教訓」に、 昨年から雪が降った際に列車を間引くという信じがたい防衛策を実行に移した。 この結果は、 わずかの雪で列車本数が減り、 混乱はむしろ増したように見え、 明らかな過剰防衛であった。 今回の対応にも同じ思想を感じる。 確かに止まっていれば安全なのかも知れないが、 動いてこその列車サービスでもある。 「口実を見つけては、 列車を止めてサボりたいんじゃないか」 と邪推したくもなるというものだ。

もっとも、 列車を止めれば駅員さんは旅客の対応のために却って忙しくなるはずなのだが……。


高木 亮 / TAKAGI, Ryo webmaster@takagi-ryo.ac
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