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1999. 12. 12記

エレベータ階床表示器 (天声人語)

  • 朝日新聞 1999年(平成11年)12月9日(木)朝刊 第40858号 1面
    天声人語 (エレベータ)
鉄道とエレベータには相似性があるということで、 高木が在籍していた東大の研究室では鉄道の研究をしながらエレベータにも相当な興味を持っていた。 たまたまその研究をやってくれる学生も現れたものだから、 メーカを訪ねて調査をしたりもした。 その際、 メーカから聞かされてそうかなと感心したことのひとつが、 この日の天声人語が取り上げた 「階床表示」 の件である。 エレベータ群管理を行うシステムでは、 階床表示をわざと行わないものが多いという。 意図的な通過等をやりたいため、 混乱を避ける狙いがあるのだそうだ。

でもそれは考えすぎ、 やっぱりつけといた方がいいよ、 というのがこの日の 「天声人語」 の言いたいことであるらしい。

まあ、 考えてみると従来の群管理なしのエレベータだって意図せず通過されることはあったものだ。 1階で満員になれば、 2階の待ち客がボタンを押していても無情の通過。 群管理付きのエレベータの場合、 階床表示があって群管理の指示で意図的に通過されたとしても、 何かそのようなことがあったんだろうくらいにしか思わない。 だいたいそのような場合には、 階床表示があれば別なエレベータがこちらに向かっているのがみえるわけだから、 確かに問題ないのかもしれない。

ただ、 「天声人語」 の筆者氏は 「わが職場の隣にある雑居ビル」 がわざわざ階床表示をつけて 「めっぽう評判がよくなった」 と書くが、 その評判もいつまで続くことやら、 と思う。 なぜなら、 高木の職場にも群管理つきエレベータがあり、 珍しいことに階床表示付きなのだが、 職員はやはり不平をいろいろいっているからである。

やはり技術開発センターだから群管理のアルゴリズムに疑問を呈するような 「なまじ頭のいい」 人が多いということかもしれない。 それと、 このエレベータはけっこうバグで止まることがあるのも困りものだったりする。 ときどき表示が点滅していっかな動かなくなることがあり、 左側にある非常/車椅子兼用のシャフトの呼びボタンを押すと復活するのだ。 「こけた」 場合にその程度の操作で 「復活」 するよう制御のプログラムを組むのはけっこう大変なような気がするのだが…。


高木 亮 / TAKAGI, Ryo webmaster@takagi-ryo.ac
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